ドイツを移動する際には欠かせない ドイツ鉄道DBの乗り方 を紹介します。
DBの乗り方を紹介したいと思います。日本の鉄道とは利用の仕方が違う部分があるのでご参考になればと思います。専用アプリのDB navigatorがあるととても便利です。

まず気をつけてもらいたいのは、DBはとても遅れます。むしろ時間通りに運行することが稀ではないでしょうか。普通に30分や1時間くらいは遅れることがあります。別に人身事故や天候不良、車内急病人のせいではないようです。ですので飛行機の登場時間、会議の開始時間など絶対に間に合わないといけないようなスケジュールがあるのであれば時間に余裕のある行動を取られるといいと思います。
また、DBには改札がありません。誰でもホームまでは入れます。
しかし改札がないからといって無賃乗車は絶対だめです。かなりの頻度でチケットのチェックをされます。万が一、チケットを持っていないことが発覚した場合、罰金として60€が取られます(もしくは次の駅で降ろされる場合もあるよう)。バーンカードを持っている場合は同時に提示してください。この時パスポートなどの身分証も同時に提示を求められる場合がありますのでお忘れなく。
DBに改札がない弊害として物乞いの人が結構いたりします。ホームでお金をせびってきます。話しかけられて無視していると次の人にせびりに行くので関わらない方がいいでしょう。また、以前遭ったのが、チケットの自動販売機でもたもたしていると買い方を教えてくれた人がいたのですが、その後お金を要求されました。お礼を言った後もしつこく付きまとわれました。
チケットの買い方。
駅にある販売機、もしくはカウンターで買えます。
タイミングや駅によっては並んでいることもあるのでおすすめはDBのアプリ、DB navigatorです。
日本のストアからもインストールすることができます。アプリを使ってカード引き落としにすることでスムーズに購入することができます。
使い方も簡単で、出発地、目的地、出発もしくは到着時間を入れて検索するだけです。電車が遅れている場合は、予定時間の下にどれくらい遅れているかがリアルタイムで表示されるので電車の運行を確認するのにも必須のアプリになります。
これで目的の電車を検索することができます。後はクレジットカードの登録をすればチケットの購入もできます。ただし、乗車5分前になると購入できないようなので気をつけてください。
日本ですと、チケットを買う際に目的地までの値段のボタンを押すだけですが、DBでは乗る電車まで指定して購入します。
電車にも種類があり、ICE(イーチェーエー)やICが日本の新幹線、RE(レギオナールバーン)が鈍行にあたると思います。
ICEでは座席指定もでき、車内でWiFiも使用することができます(遅いですが…)。
車両も1等車、2等車があり、1等車の方が値段はするものの広くて快適です。普段乗る分には2等車で十分でしょう。
DBでは早割(Sparpreis)もあるのでこれを利用すると安く乗ることができます。ただし、指定した列車にしか乗れません。
座席指定は1席当たり4.5€かかります。
バーンカードについて
DBを頻繁に乗る方にはバーンカードがお得です。
25と50があり、25は25%引き、50は50%引きになります。
バーンカードを使って年2000€以上利用すると駅のラウンジを使用することができます。
無料で、コーヒーなどの飲み物が飲め、トイレも無料で利用できます。空港のラウンジと比べると狭く感じるかもしれません。また、大きな駅でしかないです。
車内設備について
席によってはコンセントを使用することができます。
トイレも車内に設置されており、無料で使用することができます。ただし、きれいとは限りません。
ICEだとコーヒーの車内販売が回ってくることがありますが、新幹線のようなちゃんとした車内販売はありません。
ICEに乗る際は、座席指定にご注意ください。新幹線ですと、自由席の車両、指定席の車両が別れていますが、DBではごっちゃです。座席の上の荷物棚の部分にディスプレイがあり、そこに何も表示されていなければ自由席です。どこからどこまで、と表記のあるものは指定席になります。もし自分の指定席に誰か座っていることがあればどいてもらいましょう。
車内での注意点
車掌さんがチケットの確認に頻繁に来ます。近くまできたらすぐに提示できるよう用意しておきましょう。もしチケットチェックでチケットを持ってないのが見つかると罰金として60€を払わなければいけません。
椅子が進行方向を背にして向いていることがあります。乗り物酔いしやすい方は気をつけてください。
貴重品の管理をしっかりと!
トイレなどで席を立つ場合は気をつけましょう。日本の感覚で車内でうとうと寝ていると、目覚めた時には荷物を取られている!なんてことにもなりかねないので荷物の管理にはご注意ください。
列車が普通に遅れます。乗り継ぎ、次のスケジュールがある方は途中でチェックする方がいいでしょう。また、列車が途中で止まることがあります。代替手段としてバスが使われることもあります。
DBの場合、チケットの種類がかなりあります。REで5人まで乗り放題になるチケットなど。ただ、種類によっては運悪く機械では正しくないチケットだと認識されたり、そのチケットのことを車掌さんが知らない場合があります…
その場合、無賃乗車として扱われ、罰金を払うよう紙をもらうこともあります。そのような場合でも、2週間以内に異議申し立てに行けば大丈夫です。めんどくさいですが…
目的の電車に乗れた!と思って安心しないでください。
ドイツ名物、目的地に到着する前に電車がなくなることもあります。途中の駅で電車が終わります。車内アナウンスには気をつけましょう。代替の交通手段が用意されることもあります(電車に限らずバスで移動なんてことも)。
また、途中の駅で電車が切り離されて後ろ側の車両が置いてけぼりに、なんてことも。
それでは素敵なドイツ生活をお送りください。